【管理栄養士が解説】食品添加物の選び方と表示ラベルの見方
食品添加物と聞くと、
「危険なの?」「全部避けるべき?」と不安になる方もいるかもしれません。
実は、食品添加物は極端に避けるものではなく、役割や特徴を知ったうえで自分なりの選び方を工夫するものです。
このブログでは、管理栄養士が添加物の役割やシンプルな表示ラベルの見方、そして無理なく実践できる取り入れ方を解説していきます。
1. 添加物の目的:なぜ食品に使われているの?
食品添加物は、「なんとなく避けたい」と思われがちですが、実は私たちの食生活を支える大切な役割を持っています。
国(厚生労働省や消費者庁)の指針を見ると、食品添加物の種類と何のために使われているかは以下の表のようにまとめられています。
<食品添加物の主な種類と用途等>
表の項目は代表例ですが、上記のように食品添加物があることで、「いつでも、どこでも、手頃な価格で」安全性が保たれた食品を手に取ることも可能になっています。現代の食生活は、この利便性と安全性のバランスの上に、現代の食生活が成り立っていることを改めて理解しておきましょう。
しかし、この利便性を理解しつつも、「できるだけ摂取量を抑えたい」という気持ちが生まれるのも、ごく自然なことです。
2. 知っておきたい食品添加物の「4つの分類」
日本では、食品添加物の安全性と有効性を確認して国が指定した「指定添加物」、長年使用されてきた天然添加物として品目が決められている「既存添加物」のほかに、「天然香料」や「一般飲食物添加物」に分類されています。
これらはすべて、一生涯毎日摂取し続けても健康に影響が出ない量(一日摂取許容量:ADI)の範囲内で使用が認められています。

3. 「賢く選ぶ」ための第一歩:裏面表示の確認
食品添加物は、使用目的や対象食品、量(一日摂取許容量:ADI)など、国が定めた厳しいルールの下で厳格に管理されています。
しかし、その上で「できるだけ控えたい」と感じられるのも自然な健康意識です。大切なのは、添加物を「ゼロ」にするという極端な目標ではなく、日常の中で少しずつ引き算していくことです。
そのためには、まず自分が何を食べているのかを「可視化」することが重要になります。
表示の見方:キーワードは「スラッシュ(/)」
自分が何を食べているかを知る最も簡単な方法は、パッケージ裏の「原材料名」を見ることです。
2022年4月から、原材料と添加物を「/(スラッシュ)」で区切って表示することが義務化されました。
この「/」の後に書かれているのが添加物です。
・「/」の後が少ないものを選ぶ
・カタカナが並ぶ項目を見て、自分が特に避けたい種類が含まれていないかチェックする
この「スラッシュ・ルール」さえ覚えておけば、専門知識がなくても、その場で食品添加物が入っているか素早く確認することができます。
4.まとめ
食品添加物すべてを排除しようとすると、選べる食材が極端に減り、食事そのものがストレスになってしまいます。「完璧主義」よりも「自分にできる範囲の工夫」を大切に、食選びがストレスにならないようにしましょう。
1.裏面を見て「/」の後の成分が少ないものを選ぶ。
2.「シンプルな調味料」に置き換える:加工食品そのものを減らすために、タレやドレッシングなどの「合わせ調味料」を、塩・醤油・酢・油・スパイスといったシンプルな基本調味料に置き換える。
3.「信頼できる店」を味方につける:裏面を細かく読むのが大変な時のために、独自の基準を持つ販売店など、信頼して購入できる場所を決める。
この3つのポイントを意識するだけで、食への安心感が高くなります。正しく知り、賢く付き合うことが大切です。
参考資料:
・一般社団法人日本食品添加物協会:https://www.jafaa.or.jp/tenkabutsu01
・消費者庁:食品添加物表示に関するマメ知識(消費者向け)[PDF:806KB]



