発芽玄米の魅力と米粉の種類
私たちの食卓に欠かせないお米。
その姿を少し変えるだけで、味わいや食感がぐっと広がることをご存じでしょうか?
今回は、発芽玄米とはどんなものか、米粉の種類、そしてそれぞれの魅力を紹介します。
発芽玄米とは?
発芽玄米とは、玄米をわずかに(0.5〜1mm程度)発芽させた状態のお米です。
玄米は、もみ殻を取り除いただけで、ぬかや胚芽が残っているため、白米に比べて食物繊維やビタミンB群、ミネラルを多く含みます。*1

発芽の過程では酵素が働き、胚芽中のGABA(γ-アミノ酪酸)が増加することが知られています。*2
GABAは、血圧が高めの人の血圧を下げる機能が報告されており、サプリメントや飲料などにも利用されています。*3
このように、発芽玄米は、玄米がもつ栄養成分に加え、発芽による成分変化がみられるお米です。
米粉の種類
一方で「米粉(こめこ)」は、お米を細かく粉にしたもの。
小麦粉の代わりに使え、グルテンを含まないため、アレルギーや消化に配慮したい方にも取り入れやすい素材です。
米粉と一口にいっても、原料となるお米の種類によって食感や香りが異なります。
ここでは代表的なものをわかりやすくまとめてみましょう。

こうして見ると、同じ“お米”でも、種類によって味や食感、使用用途も大きく変わりますね。
サクリィの米粉は?
サクリィで使用しているのは、農研機構育成のアミロース含有率の高い米「ふくのこ」玄米を原料にした発芽玄米全粒粉を、農研機構の開発技術による製法でつくられています。
発芽玄米全粒粉を使うことで、玄米の香ばしさを残しつつ、軽やかで後味のよいスナックに仕上げています。
おわりに
お米は、精白や発芽、粉にするなど、ほんの少し形を変えるだけで、味わいや食感が大きく変わります。
発芽玄米は、玄米の栄養をそのままに、発芽によって酵素が働き、やわらかく香ばしい風味が加わるのが特徴です。
また、米粉にはうるち米粉やもち米粉、玄米粉、発芽玄米粉などがあり、それぞれに向いている料理や食感があります。
こうした違いを知ることで、日々の食卓やお菓子作りがより豊かで楽しいものになります。
お米のもつ多様な魅力を、ぜひいろいろな形で味わってみてください。
【参考文献】
*1 文部科学省『日本食品標準成分表2020年版(八訂)』
*2 東北農業研究センターたより 17(2005)
*3 Shimada, Morio et al. “Anti-hypertensive effect of gamma-aminobutyric acid (GABA)-rich Chlorella on high-normal blood pressure and borderline hypertension in placebo-controlled double blind study.” Clinical and experimental hypertension (New York, N.Y. : 1993) vol. 31,4 (2009): 342-54. doi:10.1080/10641960902977908




