ヨガを行うメリットとリスク~潰瘍性大腸炎・クローン病(IBD)、過敏性腸症候群(IBS)との関連~
こんにちは。管理栄養士のKaoriです。
皆さん、ヨガは普段されていますか?
私はお風呂の後に1日15分軽く、体をほぐし深い呼吸を行うヨガをすることで、1日の疲れをリセットしています。みなさんも今回のブログを参考にぜひ一緒にヨガをしませんか?
ヨガとは?
ヨガは、今から4500年前にインダス文明から始まり、瞑想から始まった心身の鍛錬の手段です。
ヨガという言葉は「つなぐ」の意味を持っています。ヨガは、心と体、魂が繋がっている状態のことを表します。呼吸、姿勢、瞑想を組み合わせて、心身の緊張をほぐし、心の安定とやすらぎを得るものです。
ヨガにはたくさんの流派が存在しています。アイアンガー、ビクラム、ハタヨガなどは、「アーサナ/体位・姿勢(ポーズ)」「プラーナーヤーマ/呼吸法」「ディアーナ/瞑想」に重点を置いています。*1
ヨガを行うメリットは?
ヨガの健康に対する効果に関してさまざまな研究があります。多くの研究は対象となる人数が少ないため、研究の質が高いものではありません。下記のような研究結果が出ています。
具体的には、
- ストレスを和らげる
- 首や腰の痛みを和らげる
- 更年期障害の症状を和らげる
- 不安や抑うつ症状を和らげる
- 禁煙を助ける
- 肥満の人の体重を緩やかに減らす
- 慢性疾患の人の症状を管理し、生活の質の改善を助ける
といった症状の改善に役立つという研究結果があります。*1
また、潰瘍性大腸炎・クローン病(IBD)とヨガの関連については、
ヨガがIBD患者の症状とQoLを改善することが明らかになっていますが、ヨガの内容や頻度についてどの程度かといった研究は不足しています。*2
過敏性腸症候群(IBS)とヨガとの関連については、
ヨガがIBSの症状を緩和する効果があることは、いくつかの研究で明らかになっています。これは、ヨガが呼吸法、ポーズ、瞑想を組み合わせて行うためだと考えられています。これにより、ストレスレベルが下がり、筋肉がリラックスして消化機能が改善され、IBSの症状が改善すると考えられています。*3
ヨガのリスクは?
一般的にヨガは、十分に訓練を積んだインストラクターの指導の下で適切に行えば、健康な人には負担が少なく安全です。*1
ヨガでの怪我をしないために・・・
- 資格のあるインストラクターの指導の下でヨガを行いましょう。
- ヨガに慣れていない場合は、三点倒立、肩立ち、蓮華座、などの極端な実践は避けます。
- ホットヨガは脱水症状に注意し、心疾患や高血圧など何らかの持病がある方や、妊娠中の方は控えましょう。
- 妊娠中の方や、高齢者、持病のある方は、かかりつけ医とヨガインストラクターに相談しポーズを調整します。
まとめ
ヨガはインストラクターの元で呼吸法やポーズを身につける事で、1日数10分から自宅で気軽に行うことが出来ます。
初めてヨガを始める方や、お腹にやさしいポーズを知りたい方、どんなポーズを選んだらいいか分からない方など、ヨガのインストラクターに直接質問したい方は、2024年8月18日(SUN)に開催される「㈱グッテ×LIFE TUNING DAYS おなかの弱い方向け 心と体を整え、お腹に優しいヨガレッスン」にお越しください♫
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参照:
*1厚生労働省『「統合医療」に係る 情報発信等推進事業』https://www.ejim.ncgg.go.jp/public/overseas/c02/13.html
*2.Kaur S, D'Silva A, Shaheen AA, Raman M. Yoga in Patients With Inflammatory Bowel Disease: A Narrative Review. Crohns Colitis 360. 2022 Apr 14;4(2):otac014. doi: 10.1093/crocol/otac014.
*3.Schumann D, Langhorst J, Dobos G, Cramer H. Randomised clinical trial: yoga vs a low-FODMAP diet in patients with irritable bowel syndrome. Aliment Pharmacol Ther. 2018;47(2):203-11.