低FODMAP食の3つのプロセス:制限期間、再導入期間、維持期間(個別化された食事の継続)
このブログでは以下の記事でご紹介した低FODMAP(フォドマップ)食の実践方法を順次紹介してます。
https://shop.goodtecommunity.com/blogs/list/10
今回は低FODMAP食の進め方についてその概要を紹介します。
低FODMAP(フォドマップ)食とは?
低FODMAP食は消化器症状に影響を与える食品とその量を特定するための食事療法です。
最終的には消化器症状に影響を与える食品を調整しながらも栄養バランスの良い食事を取ることを目指します。
低FODMAP食は以下の3つのプロセスに分けられます。
(動画:米国登録栄養士がゼロから教える栄養学「低FODMAP食」より抜粋)
制限期間
制限期間は低FODMAP食が実際に効果があるかどうかを確認する期間です。この期間は可能な限りFODMAPが含まれる食品を取り除いた食生活を行います。
効果があるかどうかは通常2-6週間程度で確認します。これまでの研究でIBS患者のうちおよそ50-76%のIBS患者さんで消化器症状の改善が認められています(1)。
もし消化器症状が改善された場合は、次の再導入期間に進みます。一方で、消化器症状の改善が確認できなかった場合は、低FODMAP食以外のアプローチに切り替えます。
制限期間をずっと続けると栄養バランスが偏る可能性があるため、しっかりと期限を区切ってFODMAPが含まれる食品を取り除くことが大切です。
再導入期間
再導入期間では低FODMAP食を続けながら、高FODMAP食品を生活の中に再導入し消化器症状が出るか否かを確認します。
例えば、ヨーグルトを1/4カップ→1/2カップ→1カップと1日ずつ段階的に増やしていきます。
症状が出なければその食品は食べて問題ないことがわかり、逆に症状が出た場合は症状がでる前に食べた量が体が許容できるキャパシティとなります。
一般的に日頃よく食べていた、もしくは今後食べたい高FODMAP食から試していきます。
維持期間(個別化された食事の継続)
この期間は再導入期間で確認した消化器症状に影響を与える食品の食べる量を調整しつつも、栄養バランスの良い食事を目指します。
(動画:米国登録栄養士がゼロから教える栄養学「低FODMAP食」より抜粋)
なお、お腹の痛みは波があることが多いです。ですので一度消化器症状が出てしまった食品についてもある程度期間を空けて、再度食べられるかどうか確認することが勧められます。
終わりに
以上、低FODMAP食の3つのプロセスについて紹介しました。このブログでは低FODMAP食実践のポイントについても追って紹介いたします。